アパレル販売のショップ店員です。学生時代からアルバイトしていて、卒業と同時に正社員になることができました。好きなブランドショップということと、接客が好きなこともアリ、毎日の仕事を楽しくさせてもらっています。ただ、新作がでると自分でも着ないといけないため、洋服代が毎月ものすごくかかります。6掛けで購入することはできるのですが、量が半端ないため、お給料のほとんどを洋服代に費やしているような感じです。
ピークが過ぎた洋服は古着屋に買い取ってもらっていますが、定価の5%以下がほとんどで、大した額になりません。こんな生活なので、急にお金が必要になることがあり、消費者金融のキャッシングを利用しています。今の限度枠は10万円なのですが、何を基準に決まっているのでしょうか。借入額に法律があったりするのですか。
消費者金融は、年収の1/3しか貸せないという法律があります
消費者金融のキャッシングで限度額が10万円ということですが、これはどういう基準で決まっているのでしょうか。また、借入額に法律は関係しているのでしょうか。関係しているのならどういう理由で法律で決められているのでしょうか。
消費者金融は、「総量規制」の対象となっています。「総量規制」というのは、「年収の1/3までしか貸してはダメですよ」という法律のことです。すなわち、「借入額の限度額は法律で決まっている」ということになります。では、なぜこのような法律があるのでしょうか。「年収の1/3を超えて借りてしまうと、返済できる可能性が低くなり、借金を踏み倒したり、生活が困窮する人がでてくるので、1/3を超えて貸してはいけません」と、国が貸金業者に対して決定した法律ということです。
この「総量規制」というのは、貸金業者にだけ適応される法律なので、銀行や銀行系のキャッシングは適応外ということになります。よって、貸金業者である消費者金融は対象となるわけです。
「今の限度枠10万円が年収の1/3?私の年収、そんなに低くないけど?」と、不思議に思うかもしれませんが、そういうわけではありません。10万円が年収の1/3なら年収30万円になってしまいますよね。いくらなんでもそんなわけありませんよね。年収の1/3というのは、貸してもいい最高限度額のことなので、現在10万円ということは、まだ最高額に達していないということになります。そしてこの限度枠というのは、申し込んだときの審査によって決められるもので、個人によって変わってきます。誰もが同じ額ではない、ということです。
(⇒融資の審査基準はどうなってるの?)
では、この限度枠はどうやって決まるのでしょうか。はじめてキャッシングを申し込んだ人がいきなり高額な限度枠になることは、まずありません。基本的に、本人の年収・勤め先・勤続年数などを元に審査しますが、大きいのは他社からの借入れ状況です。借入れがあったとしてもきちんと返済していればさほど問題にはなりませんが、返済が何度も遅れていたり、返済していないなどの場合は、限度枠が少額になる以前の問題として、審査に通らないと思ってください。
はじめてキャッシングを申し込んだときの最初の限度枠が少額なのは、仕方のないことです。金融機関もまだ信頼できていない状態なので、最初は少額で設定します。その後、きちんと返済してくれているかなどを確認して、徐々に増額してくれるはずなので安心してください。ただし、今キャッシングを利用しているのは消費者金融なので、どんなに頑張っても最高限度枠は「年収の1/3」が最大ですからね。お忘れなく。
キャッシングの借入額の限度は法律によって決まっている
キャッシングの借入額の限度額は、法律によって初めから決まっています。基本的に、キャッシングの大手の銀行が提供する大型のローンの違いは、その限度額にあるのです。少額融資では明確な上限が決められていますが、銀行が提供するサービスにそのような明確な限度は存在しません。これは両者が依存する法に大きな違いがあるからに他ならないのです。
では、実際両者はどのような法によって成り立っているのでしょうか。まず、銀行は多角的な面から経営を行わなくてはいけませんので、一つの法律によって経営を保障していくのならば同じく多角的な方面で法律が規定されていなくてはいけません。銀行はお金を貸すだけではなく、お金を預かってそれを金融商品として資産運用していく権利をもっていますので銀行法という多角的な法律に依存することになります。
反対に、少額融資のサービスを提供している消費者金融は、お金を貸すことだけに特化した経営を行っています。消費者の利息から利益を得ることが出来たとしても、その利益を他のことに利用することができませんので、銀行が依存しているような法には縛られずに、貸金業法という特別な法律に依存してサービスを提供することになるのです。
そして、貸金業法にはある規定が存在します。それが、融資の枠に関する規定なのです。これを総量規制と言いますが、総量規制は融資の契約に関わった双方を保証するために規定されたものですので、銀行が提供する大型のローンとは異なって融資の限度を無視してお金を貸すことを禁じています。これによって、限度額があるかわりに安心してお金を貸すことが出来るわけです。
このように、借入限度額のあるキャッシングは貸金業法という特別な法によってサービスが提供されていますので、安心して利用することができるのです。総量規制によって借入額が決まっていますが、その反面本人の努力しだいで融資の金額を大きくすることが出来るということを忘れてはいけません。
(⇒消費者金融のルールに従って融資を受ける)